さて今回も、前回に続いてダニエルウェリントンとの対決企画です。
迎え撃つのはカシオ「MTP-E133L-5E」。
写真のとおり、とってもシンプルでオシャレな腕時計です。
装飾を排除した質素なたたずまいは、どこかダニエルウェリントンに通じるところがありますね。
ということで、楽天ショップのグリプス様よりサンプル提供をお願いし、めでたく(?)対決(比較)レビューの始まりです!
目次
どんな時計?
まずはダニエルウェリントンのご紹介から。
ダニエルウェリントンといえば、NATOベルトのカジュアルラインが有名ですが、カシオと比較するため革ベルトタイプをリクエスト。
いくつかあるバリエーションのなから、クロコダイル型押しベルト(ダークブラウン)の「CLASSIC YORK」をご提供いただきました。
ちなみに公式サイトでは24,000円のところ、グリプスさんでは13,000円で販売されてますよ。
一方のカシオは「MTP-E133L-5E」というモデルで、販売価格は6,400円ほど。(輸入品のため、価格は時期により異なります)
日本国内では販売されていない、海外専用モデル(ヨーロッパ限定みたい)です。
公式サイトによると、4つのバリエーションが存在するようですが、グリプスさんはそのうち3つをお取り扱いされてます。
ダニエルウェリントンは詳細スペックが不明!
つづいて詳細なスペック比較を、と思ったのですが、ダニエルウェリントンは詳細仕様が公表されていませんでした…
マニュアルや公式サイトを探してみても、確認できたのは(サイズを除き)防水性能とムーブメントのメーカー名ぐらい。
それぞれ、3気圧防水、日本製クォーツムーブメント使用とのこと。
電池寿命は公式サイトでも、見つけることができませんでした。(マニュアルにも記載なし)
カシオは詳細なスペックが、ちゃんと公表されている!
それに対してカシオ(MTP-E133L-5E)のほうは、詳細なスペックがちゃんと公表されてます。
電池寿命は3年で、使用電池はSR626SW。
月差はプラス・マイナス20秒です。
ダニエルウェリントンも日本製クォーツムーブメント使用とのことなので、おそらくカシオと同程度だと思いますが詳細は不明…
このあたりは、カシオの方が安心感があっていいですね。
ただし防水性能は詳細不明。
「ISO 22810準拠」と表記されているだけで、何気圧防水かは特定できませんでした。
裏蓋の記載は「WATER RESISTANT」のみで「50 m」等の深度表記がないことから、カシオ(MTP-E133L-5E)も3気圧防水と推測されます。
サイズを比較!
ダニエルウェリントン(CLASSIC YORK)には、40mmと36mmの2種類が存在しますが、今回レビューしているのは40mmのほう。
実測では写真のとおり約41mmほどで、少し大き目の腕時計です。
手首周り17cmの私がつけるとこんな感じ。
シンプルながらも存在感がありますね。
一方のカシオ(MTP-E133L-5E)は(メジャーの当て方が悪いので写真では37mmに見えますが)38mmと手ごろなサイズ。
同じく手首周り17cmの私がつけるとこんな感じ。
ヨーロッパ専用モデルながら、日本人にもよく合います。
参考までに、チープカシオ(MQ-24-7B2)と比較してみました。
チープカシオは小さすぎる、という人も「これなら使ってみたいかも」と思えるんじゃないでしょうか。
厚さを比較!
次は厚さの比較です。
今回レビューしている両者のように、ドレッシーな腕時計は、やっぱり薄いほうがスタイリッシュに見えるというもの。
そこで両者を比較すると、写真のようにダニエルウェリントンの方が薄いのがわかります。
しかも、ダニエルウェリントンは外周方向に向けて傾斜がついているので、腕に着けたときより薄く見えるようになっているのです。
ご覧のように、実際の厚さよりも薄く見えるのがお分かりいただけると思います。
それに比べてカシオ(MTP-E133L-5E)の方は、実際の厚さそのままの見た目です。
だからといって、分厚いということはありません。
チープカシオ(写真右)と比べても薄いくらいで、十分スリムな腕時計です。
革ベルトのクオリティーは?
今回レビューの両腕時計は、チープカシオより高額ですが、腕時計全体で見れば低価格な部類に属します。
この種の腕時計についてる革ベルトは、それなりの品質であることも多く、けして満足度が高いとはいえないのが現実です。
ところが、ダニエルウェリントンの革ベルトは思いのほかクオリティーが高く、ベルト単体でも5,000円くらいはしそうです(※)。
(※)公式サイトでは、5,000円で販売されてますね。
これなら、ビジネスやフォーマルウォッチとしても十分活躍してくれそうです。
ただし、いくぶん硬めなので、腕になじむまでには少し時間がかかるでしょう。
対するカシオは、ブラウンの濃淡を組合わせたツートンカラーで、カジュアル寄りのデザインです。
質感はダニエルウェリントンには及びませんが、6,400円の腕時計としては合格点のベルトといえます。
しなやかで柔らかいので、腕に巻いたその瞬間からジャストフィットするはずです。
カシオ(MTP-E133L-5E)のベルトは長すぎる!?
さてさて、ステッチが1列になっているなど、なかなか凝っていて味があるベルトですが、気になる点もありました。
それは非常に長いこと!
手首周り手首周り17cmの私がぴったり目に装着すると、こんな感じでベルトが余ってしまいます!
女性がつけることを想定して周囲15cmの筒に着けてみましたが、ぐるっと回って文字盤に届く勢いです。
正面から見るとこんな具合で、それほど違和感はありませんが、それにしても長いですね。
海外仕様ということでこのサイズなんでしょうけど、相当屈強な男性でもなければ、ちょっと持て余しそうな感じです。
後ろから見るとベルトの長さが良く分かりますね。
対するダニエルウェリントンは、ちょうど良いサイズです。
アプライドとプリント
このように、ベルトは両者の価格差を反映してダニエルウェリントンのほうが少し豪華でしたが、その価格差は文字盤にも見て取れます。
ダニエルウェリントンは写真のとおり、文字盤上のインデックス(目盛)が別パーツになっているのがお分かりいただけると思います。
これをアプライドインデックスといい、視認性を保ちながら装飾性も向上させる効果があるのです。
高級腕時計と比べると簡易的なつくりなのは否めませんが、やはり、ひと手間かけると高級感がでてきますね。
一方のカシオ(MTP-E133L-5E)は別パーツではなくプリント(印刷)です。
ただしインクは厚塗りされており(僅かですが)盛り上がっているので、決して安っぽくはありません。
むしろ、デザインコンセプトにマッチした形状といえるのではないでしょうか。
秒針は必要?
ところで、両者ともスマート&スリムで現代的なデザインの腕時計ですが、ひとつだけ決定的な違いがあります。
それは「秒針のあり・なし」です。
ダニエルウェリントンには秒針がなく、一瞬止まっているかのような錯覚を覚えます。
「ゆったりした時間を演出する」という意味では、まさにフォーマルウォッチ王道のデザインですね。
それに対して、カシオ(MTP-E133L-5E)は秒針つきのオーソドックスなスタイル。
秒針が刻一刻と時を刻むので、ダニエルウェリントンのような静けさはありません。
ですが、煩わしいということはなく、ダニエルウェリントン同様、落ち着いた雰囲気であることに変わりありません。
むしろ、常に動いている秒針があるということに(なんとなくですが)安心感を覚えます。
動画レビューはこちら!
ここまでいろいろ比較しましたが、似ているようでも違いはたくさんありますね。
メーカーの思想を反映しているようで興味深いです。
皆さんはどのように感じられたでしょうか?
どちらがおすすめ?
最後に(せっかく対決させたのですから)「本ブログ的おすすめ」について、記しておかなければなりませんね。
ともに甲乙つけがたく、最後は好みになってしまいそうですが、どちらか一つに絞るなら私は「カシオ(MTP-E133L-5E)」を選びます。
その理由は以下の3つ。
1.価格と品質のバランスが良い。
さすがはチープカシオを世に出した、カシオの製品。
お手頃価格でありながらも、安っぽさはみじんも感じられないデザイン(および品質)はとても魅力的です。
ダニエルウェリントンも質感はよいのですが、カシオの電波時計が視野に入る価格帯であり、多少の割高感は否めません。
2.装着時のバランスが良い。
海外専用モデルでありながらも、日本人男性の腕にピッタリで、装着時のバランスはカシオ(MTP-E133L-5E)のほうが優れています。
(ベルトがかなり余りますが、女性がつけても違和感はありません)
ダニエルウェリントンのほうが存在感はありますが、少し大き目なので目立ちすぎる印象です。
ダニエルウェリントンには、一回り小さいサイズ(36mm)もありますが、これだと逆に(男性にとっては)物足りないでしょう。
3.革ベルトのデザインが良い。
ベルトの質感そのものはダニエルウェリントンの方が上ですが、カシオ(MTP-E133L-5E)のベルトも悪くありません。
むしろ腕なじみはカシオの方がよく、ツートンカラーのデザインはユニークかつオシャレです。
カラーバリエーションモデルもあるので、色違いでそろえるのも楽しいと思います。
2つ買ってもダニエルウェリントンとほぼ同額という、リーズナブルさも見逃せませんね。
ダニエルの対抗はこう来ましたか、多分ネットでも見た覚えがありません。ツートンのベルトはレアなんでしょうか。
金額はさておいて、私は針の短さが気になります。やはりチプカシに食指が動きます。でも、文字盤のアップ等、実物を手にしなくても見られて、とても良かったです。
ツートンカラーのベルトは珍しいですが、やはり針は短めですね。
モジュールの制限で、あれ以上大きな針を回すことができないのだと思います。
針を大きくするにはモジュール変更が必要になり、コストや厚みに影響しますからね。
ダニエルのように2針にすればいいのかもしれませんが、秒針は譲れなかったのかもしれません。
でも、あのシンプルデザインは気に入ってます!
カシオの方、ベルトが良いですね。ベルトだけで売ってほしいです
国外モデルだと腕が太いのでしょうか・・・チープとは言えない価格になってきてます
いつものチプカシの方も1000円で買えていたのが値上げしてきちゃいましたね
日本国内モデルなら、修理受付でベルトだけ売ってくれるかもしれませんが、海外モデルですから難しいかもしれませんね。
チプカシの値上がりは残念ですが、製造コストとか高騰してるんですかねぇ?
それでもまだお手軽価格ですけどね!