先日、つきのとけいてん(※)の店長さんより、「国内外で販売されている、腕時計用電池の性能が気になるので、興味があれば実力テストに協力していただけないでしょうか?」とのご連絡をいただきました。
目次
耐久テスト結果(2024年10月テスト終了)
(※)つきのとけいてんは、チープカシオなら国内随一の品ぞろえを誇る、腕時計専門のネットショップです。
→ つきのとけいてん具体的には、中国・スイス・日本製の電池を使って、電池切れから液漏れまで経過観察していくという内容です。
検証用の腕時計はご提供くださるそうですし、面白そうなのでチャッカリ提案に乗っかって、検証することになりました!
(電池は自分で買ったよ!)
検証するのは、次の4つ(SR626SWまたは互換品)
1.中国・KOONENDA(クーネンダ?)
10個で360円(税込み・送料無料)の激安電池です。
本当は1個だけ欲しかったのですが、中国製の激安電池のばら売りは見つからなかったのでこれにしました。
KOONENDA(クーネンダ?)なんて聞いたこともないメーカーですが、果たして性能はいかほどでしょうか?
2.スイス・renata(レナータ)
こちらは、ばら売りを見つけました。
なんと税込50円!
送料が180円かかりましたが、それでも相当な安値です。
ちなみにレナータは、スウォッチ・グループの電池メーカーで、ヨーロッパでは、SR626SWではなく、377という規格で販売されているようですね。
3.日本・maxell(マクセル・逆輸入品)
これもばら売りで、税込み45円です!
(レナータと同じお店なので、送料も同じ180円)
もともと、激安中国VS有名メーカーの価格差対決を想定していたのですが、これだけ安いと成り立ちませんね。
この価格なら、あえて中国製を選ぶ必要はなさそうです(笑)
4.日本・Panasonic(パナソニック・国内流通パッケージ)
そんな訳で、もっと普通の値段(?)の国産品も用意してみようということで、この電池を選びました。
税込172円で、送料が220円でした。
それでも、近所のホームセンターで買うより十分お買い得!
電池のような小物は、送料を含めると結局割高になってしまうイメージがあったのですが、それは一体なんだったのか…
よっぽど急ぎでもないかぎり、これからは通販で買うことにします。
問題発生!KOONENDAはアルカリ電池か?
ということで、材料がそろったので、早速検証開始!
と言いたいところですが、一つ問題が発生しました。
なんと中国・KOONENDAのパッケージに、Alkaline Batteryと印刷されているではありませんか!
どうやらこれは、酸化銀電池ではなく、アルカリボタン電池のようです。
しっかり電池に「LR626」と刻まれてます…
一杯食わされた感じです。
1.55Vと記されているので動きはするでしょうが、早い段階で電圧不足になって時計が遅れるかもしれませんね。
(アルカリ電池はパワーがあり、長持ちするのが特徴ですが、酸化銀電池にはかなわないはずです)
気を取り直して検証開始!
ちょっと出ばなをくじかれた感がありますが、せっかくなので「思ってたのと違ってた…」という、中国製品あるある(?)も含めて検証してみましょう!
意外とアルカリ電池でも大丈夫だったりして?
検証方法は、いたって単純!
腕時計にセットして寿命切れまで定期的に確認するだけ。
3カ月ごとに経過報告する予定です。
とはいえ、状態確認だけでは、毎回代り映えしない報告が続いてしまうと思うので、容量もチェックしていきます。
酸化銀電池は寿命ギリギリまで電圧が安定しているため、あまり変化はないかもしれませんが、そのあたりも目で見て確認できたらいいのかなと。
ボタン電池は、簡易なアナログテスターでは確認できないらしいのですが、ボタン電池対応とのことなので、これで検証してみます。
開封直後の容量は?
ということで、開封直後のチェック結果がこちらです。
1.中国・KOONENDA(クーネンダ?)
新品なのに、電圧も容量も少ないですね。
中国製だからこんなものかな?
2.スイス・renata(レナータ)
おや?
スイス・レナータも似たような数値ですね…
3.日本・maxell(マクセル・逆輸入品)
マクセルお前もか!
なんだか雲行きが怪しくなってきました…
4.日本・Panasonic(パナソニック・国内流通パッケージ)
どうやら恐れていた事態が発生したようです。
PanasonicのFAQどおり、どの電池も電圧が低く表示されてます。残量の%も怪しいですね…
どうやらSR626SWは、このチェッカーでは測定不能のようです。
ただ、4つの電池に対してほぼ均等に誤差が出ているようなので、電池消耗の度合いを相対的に比較することは可能かもしれません。
なので、とりあえずこのまま検証を進めます。
測定結果はどうあれ、最終的に止まるまで観察していきますからね。
結果が分かるのは3年後?
ということで、予定とは少し違った形のスタートとなりましたが、これから長期にわたって検証していきますので、思い出したころに観に来てください。
ちなみに、この腕時計の電池寿命は約3年。
デジタルと違って付加機能はありませんから、普通にそのぐらいかかるでしょう。
気の長い、耐久レースですね。
予定では、電池切れになった後もそのまま放置して、液漏れの有無まで確認することになってます。
そこまで行くと、10年単位の検証になりそうです。
それまでお付き合いしてくださる読者さんはいらっしゃるでしょうか?
検証用の腕時計は、カシオMW-59-7B
最後に、検証に使う腕時計について、ざっと説明しておきましょう。
無駄な装飾を排除した簡素なデザインが特徴で、まるで学校や役所、公園などに掲げてある時計のようです。
樹脂バンドのチプカシとしては珍しく、デイト表示機能がついています。
ムーブメントはMIYOTA2115を搭載。
衝撃を感知すると自動的に秒針を制御して、針飛びを防止するショックディテクション機構つきです。
電池を取り出すには、電池わきの穴にピンセットを差し込んで、矢印の方向に動かします。
更新を楽しみに拝見中。
今回、初めてショックディテクションの具体的な機能を知った次第。チプカシがMIYOTAを搭載していることも。自動巻きではMIYOTAを見た事があったものの、チプカシでも活躍とは恐るべし。とっても参考になりました。
月末、月初めの時刻合わせでは。F28の月差は5秒前後。
数か月前に某密林で見つけてポチした、その名も「F91」 商品説明には「自動巻き」数百円で液晶表示のデジタルで自動巻きとは、試さねば… 到着まで1か月弱。まぁ、期待通りのペッラペラなベルト。どう見ても液晶デジタル、月差は3分程度。自動巻きとしたら高精度…
電池がいつまでもつのか、壮大な企画、楽しみにします。
実は、MIYOTAにショックディテクション機構がついてるなんて知らなかったんですよ。記事のネタになるものはないかな?と検索して初めて知った次第です。
大量生産されてるムーブメントぐらいの認識しかなかったのですが、素晴らしいムーブメントだったのですね。見直しました。
「一生もの」なんて言葉もありますが、案外、MIYOTA搭載のアナログウォッチ(ステンレスケース)が最強かもしれません。
こわれても中身を交換すれば、ずっと使い続けられるかも?
月差3分とはひどい…数百円なら返品手続きさえ面倒ですね。
マケプレが拡大して以来、密林での買い物は避けてます。
電池テストは私も結果を楽しみにしています。
うっかり確認を忘れなければいいのですが(笑)
私はコレ
https://item.rakuten.co.jp/tokei-zakka-you-marche/10001910/?s-id=ph_pc_itemname
を購入しました。
やっぱり、このぐらいのじゃないとうまく測れないんでしょうね。
電池の取り扱いはココ
https://item.rakuten.co.jp/shop-murakami/10010881/?s-id=ph_pc_itemname
で学びました。