ついにカシオから、フルステンレスのデジタルウォッチが登場しました!
その名も、A1000M-1B(黒文字盤)とA1000D-7(白)です。
堂々としたたたずまいで、とってもカッコいいですね!
目次
待ちに待った、ステンレスケースのデジタルウォッチ!
きっとあなたも、この日が来るのを、今か?今か?と、待っていたんじゃないですか?
といっても海外では、昨年(2019年)秋ごろに販売されていましたので、カシオ好きのあなたなら、すでにご承知のことかもしれませんね。
そして、カシオ好きであればあるほど、この腕時計(A1000)が、日本では販売されないことも分かっていたはず。
おそらく国・地域によって、腕時計の販売戦略が異なるのでしょう。
この腕時計(A1000)を日本に投入しても、それほど売れないと考えているのかもしれません。
(主力のG-SHOCKを差し置いて売れたりすると、逆に困ってしまうのかも?)
手に入れたいなら、個人輸入するしかない?
ともかく、日本に居ながらにして、この腕時計(A1000)を入手するには、逆輸入しなければなりません。
もちろん、オークションサイトやフリーマーケットを利用すれば、いち早く手にすることもできました。
ですが、それらを利用するのは心理的ハードルが高いのもまた事実。
正直私も、全く利用したことがありません。
「つきのとけいてん」様で販売開始!
その理由は、少し待っていれば「つきのとけいてん」様が、輸入販売してくれるから。
モノによっては、すこし割高になることもありますが、ショップ独自の保証も付けてくれますから、何かと安心できるのです。
もちろん、今回ご紹介するA1000も「つきのとけいてん」様が輸入してくださった商品です。
「つきのとけいてん」様、ありがとうございます!
フルステンレスの価値はどこに?
さてさて、念願かなってようやく手にした、フルステンレスのデジタルウォッチ。
こうして手にして眺めていると、感慨深いものがありますね。
そもそもデジタルウォッチの外装は、当初はステンレス製だったのです。
ところが、1990年代にさしかかった頃から、樹脂にメッキという、現在のスタイルに置き換えられていきました。
写真左のA700W-1Aや、同右のA158WA-1も一見金属ケースに見えますが、ともに樹脂にメッキ加工されたもの。
しかし、A700のエッジは極めてシャープで「これはメッキ」と分かっていても、金属(ステンレス)製にしか見えません。
これほど高い技術(メッキ)があるのなら、わざわざ高いコストをかけてまで、ステンレスケースにこだわる必要はありませんよね?
A158のエッジはやや甘めですが、これはそういうデザインを狙っているからであり、決して仕上げが甘いということではないのですから。
フルメタルのデジタルウォッチは2018年、既に発売されていた!
見た目的にもステンレスに匹敵しているうえに、軽くて安いとなれば、もはや樹脂ケースのデメリットを探すほうが難しいほど。
しかも、フルメタルのデジタルウォッチは、すでに一昨年(2018年)、当のカシオから販売されています。
それが、このフルメタルG-SHOCKです!
もちろん、このG-SHOCKのプレスリリースを見た瞬間、これは絶対買わなければ、と思って発売初日に予約しました。
そして待つこと数カ月。
手にした瞬間、それはそれは、うれしかったことを今でもはっきり覚えています。
しかし同時に、フルメタルのスタンダードデジタルが発売される可能性は無くなったな、とガッカリする気持ちも生まれました。
フルメタルG-SHOCKで十分なのでは?
フルメタルG-SHOCKを手にしていながら、これ以上何を望むのか?
言われてみれば、確かにそうです。
これほど高級感があって、カッコいいデジタルウォッチは、他を探してもまず見つかりません。
ステンレスケースのスタンダード・デジタルウォッチが欲しい!
ですが、それでも、ステンレスケースのスタンダード・デジタルウォッチが欲しかったのです。
それはもはや─
- プラスチックのように劣化しない
- メッキがはがれる心配もない
- ずっしりとした重量感がある
といった、ステンレスケースのメリットなどというものを超越した、70~80年代のデジタルウォッチへの郷愁に他ならないのかもしれません。
1979年製のカシオ・デジタル。人生初の腕時計。
機能的にはチープカシオと全く同じ
ハッキリ言って、この腕時計(A1000)は、機能的にはチープカシオと何ら変わりがありません。
装備されているのは─
- 12時間と24時間表示の切り替え
- アラーム
- 時報
- ストップウォッチ
という、デジタル時計としては、ごくごくシンプルな構成です。
(こちらはチープカシオ)
遠目にチラッと見るだけなら、チープカシオの新商品といわれても、何ら不自然に感じることはないでしょう。
(左がノーマル液晶に改造したA1000、右がチープカシオA158)
ですが、細部を見ていくとチープカシオとは一線を画す開発者のこだわりが、ひしひしと伝わってくるのです。
最大の魅力はステンレスの外装!
その中でも、この腕時計(A1000)の最大の魅力は、なんといってもステンレスの外装です。
研ぎ澄まされた精悍なフォルムと、シャープなエッジ。
ポリッシュとサテン仕上げの、美麗なコンビネーション。
この仕上げと質感は、ステンレス素材ならではです。
一見、メッキケースのA158と大差ないようにも思えますが、やはりステンレスの素材感には、言葉では言い尽くせないオーラがあります。
しかも、裏蓋にまで美しいヘアライン仕上げを施すほどの凝りようです。
白く光るLEDライト
力が入っているのは、何も外装ばかりではありません。
その一つが、白く光るLEDライト。
白色LEDライトは、近年のG-SHOCKにも積極的に採用されており、従来色のLEDより一段とクールに発光します。
マザーオブパールの文字盤!
そして極めつけは、マザーオブパールの文字盤です。
ただし、このマザーオブパールには、賛否両論ありそうです。
正直、私も実物を見るまでは、唯一ここが否定ポイントでした。
やはりここは、A700やA158のような、昔ながらの文字盤にしてほしかった…
カシオのデジタルウォッチは、「文字盤にゴチャゴチャッと色々書いてあるのがダサカッコいい」そう思っていたのです。
ですが、実物を手にした瞬間、その評価は一変しました。
角度を変える度に虹色に光る、マザーオブパールの輝きは、何とも言えない高級感があり、とってもオシャレに輝くのです。。
なにも、すべてを昔風に再現すればいい訳じゃないんですね。
文字表記は最低限の構成で、素材の美しさで勝負する。
このデザインが気に入りました!
立体加工のCASIOロゴ!
更に言うなら、CASIOのロゴもカッコいい。
別パーツの立体ロゴが、マザーオブパールとともにキラっと光る、この文字盤の輝きは、従来のチープカシオにはない魅力です。
液晶を囲むラインも別パーツの立体構成になっており、スタンダードグレードとはいえワンランク上に仕上げてあることがうかがえます。
ケースサイドにはボタンガードが設けられるなど、ちょっぴりフルメタルG-SHOCKのエッセンスもちりばめられています。
バンドは2種類!
バンドは文字盤カラー別に、2種類のデザインに分かれています。
ホワイト文字盤のA1000D-7Eには、ワンタッチで取り外し可能なプッシュボタン付きの三つ折れ3連バンド。
ブラック文字盤のA1000M-1Bには、スライド金具で容易にサイズ調整が可能な、ミラネーゼバンドが装備されています。
いずれのバンドも、ワンタッチレバー方式が採用されており、容易にバンドが交換可能。
これは「2つとも買って、バンドを交換して楽しんでね」という、開発者からのメッセージかもしれません。
ですがここは、オプションパーツとしての、バンド単体販売を望みたいところ。
相互交換してみたところ、ずいぶん雰囲気が変わりました。
バンド単体で販売されれば、さらに楽しみが増えるでしょう。
使ってこそ価値がある!
さて、念願かなって手に入れたフルステンレスのデジタルウォッチも、飾っておくだけではもったいない。
どんどん使い倒していきましょう!
このクオリティーならビジネスシーンにも対応可能!
写真ではチープカシオと大差ないように見えるかもしれませんが、実物を見ればその差は歴然としています。
文字盤の質感が極めて高いので、「安物だな」と思われることは、まずないでしょう。
(チープカシオがダメというわけではありませんよ、念のため)
もちろん、カジュアルスタイルにもマッチしますから、様々なシーンで活躍してくれそうです。
中身の入れ替えも楽しい!
手先が器用なあなたなら、2つとも買って中身を入替えるのも楽しいでしょう。
文字盤と液晶画面の明暗対比が克明になり、ノーマルとは一味違った印象の、カッコいい腕時計に生まれ変わります。
(バンドと中身を入れ替えたA1000)
オシャレ上級者のあなたならゴールドもアリ!
そして、オシャレ上級者のあなたなら、ゴールドモデルにしてみてはいかがでしょうか。
ゴールドなら、今回紹介したシルバーとはまた違った楽しみ方がありそうです。
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ゴールドの実物は見ていませんが、シルバーの質感は公式写真より実物の方が何倍も良かったので、ゴールドの質感も相当高いはずです。
反転液晶は少し見づらい
さてここまで、褒めちぎってきたわけですが、包み隠さずレビューするため、あえて欠点も指摘しましょう。
といっても、欠点らしき欠点はほとんどないのですが…
一つ目の欠点は、反転液晶モデルは、薄暗いところでは時刻が少し見づらいことです。
これは反転液晶共通の欠点なので、致し方ないところでもありますね。
しかし、この反転液晶はコントラストが比較的高いので、通常の使用なら不都合を感じることはまずありません。
その分カッコよさが増しているので、これを理由に購入をためらう必要はないでしょう。
重量はチープカシオの約1.6倍
二つ目の欠点は、フルステンレスになったことで、少し重くなったことです。
A158の48g、A700の50gに対して、A1000は約1.6倍の82gに増量しています。
ですが、実際に使ってみてA1000が重すぎると感じた事は、一切ありませんでした。
ちなみに、フルメタルG-SHOCK(GMW-B5000D-1)の重量は167gなので、A1000の更に倍!
(写真左がフルメタルG-SHOCK、右がA1000)
これと比べれば軽いものです。
1万円を超える販売価格
三つ目の欠点は、10,000円を超える販売価格。
数千円で買えるのがチープカシオの魅力の一つでしたが、この腕時計は1万越えです。
ここに引っ掛かりを感じる人も多いでしょう。
ですが、「一度実物を手にしてみれば、その価格に納得できる」。
私はそう思います。
そのぐらい、ステンレスケースは素晴らしいのです。
A1000はおススメなのか?
と、色々書いてきましたが、結局のところ、A1000はおススメなのか?それが気になるところでしょう。
その答えを、私の独断で申し上げるなら、ズバリ一言!
この腕時計はおススメです!
フルステンレスのスタンダード・デジタルウォッチが欲しかった、あなたに!
特に、私と同じように「フルステンレスのデジタルウォッチが欲しかった」あなたなら、買って後悔することは絶対ないはず。
というか、迷う必要などありません!
今すぐ注文してしまいましょう。
チープカシオもいいけど、もう少し高級な腕時計が欲しいあなたに!
あと、「チープカシオもいいけど、もう少し高級感のある腕時計が欲しい」と思っていたあなたにも、もちろんおすすめ!
ちょっと(というか8倍近く)お高いのが難点ですが、腕時計全体から見れば、1万円はお安いほうです。
アナログのように針とか、文字盤の目盛とかにコストがかからないので、同じ1万円でも、ケースと文字盤にしっかり力が注がれています。
カジュアルになりがちなデジタルウォッチでありながらも、高級感はたっぷりです。
チープカシオにはない高級感に、惚れ惚れするに違いありません。
(もちろん、チプカシにはチプカシなりの良さがありますけどね)
フルメタルG-SHOCKが欲しかったけど、スルーしてしまったあなたに!
それから、「フルメタルG-SHOCKが欲しかったけど、高いとか重いとか、色々な理由で泣く泣くスルーした」あなたにもおすすめです。
価格差が約5倍もあるので、バンドの質感などは見劣りしますが、だからといって高級感も5分の1か、というとそんなことはありません。
両方使ってみましたが、A1000のクオリティーは、フルメタルG-SHOCKに何ら見劣りすることはありませんでした。
軽くて機能もシンプルなので、かえってA1000のほうが出番が多いくらいです。
(これまたもちろん、G-SHOCKにはG-SHOCKの良さがあります。それは認めた上でのお話です)
この腕時計に1万円の価値が見いだせないあなたには…
ただ、この腕時計(A1000)に1万円の価値を見出せない、そんな人も中にはいらっしゃることでしょう。
残念ですが、そんなあなたには、この腕時計(A1000)はおすすめしません。
機能的には、2,000円未満のチープカシオと同じですから「ガワ(外装)を高価にしただけの腕時計だね」そう言われれば確かにそうです。
ですが、私はそこに価値を見出せるので、この腕時計(A1000)は素晴らしいものだと、確信してます。
レビューのまとめ
ということで、最後にレビューをまとめておきましょう。
この腕時計の特徴は、以下のとおり。
- 待望のフルステンレスのデジタルウォッチ
- マザーオブパールの文字盤が美しい
- ロゴと液晶の枠が別パーツで立体構造
- ケースのエッジがシャープで美しい
- サテン(つや消し)とポリッシュ(つや有り)のコンビネーションが美しい
- フルメタルG-SHOCKにも匹敵する高級感
- バンドがワンタッチレバー式で交換が簡単
- 三つ折れバックルとスライド金具式の2種類のバンド
- ビジネス、フォーマル、カジュアルまで対応可能
- 2つ買ってバンドを入れ替えるのも楽しい
- ついでに中身を入れ替えると雰囲気がもっと変わる
逆に欠点はこんな感じです。
- 反転液晶モデルは若干視認性が劣る
- 少し重い
- 1万円以上とチープカシオよりも高い
- 高価だが機能的にはチープカシオとまったく同じ
そして、おすすめしたいのは、こんな人で、
- テンレスケースのデジタルウォッチが欲しい
- チープカシオもいいけど、もう少し高級感のある腕時計が欲しい
- フルメタルG-SHOCKが欲しかったけど、高いとか重いとか、色々な理由で泣く泣くスルーした
逆に、おすすめしないのは、こんな人です。
- この腕時計(A1000)に1万円の価値を見出せない
とまあ、こんな感じで、カシオのデジタルウォッチが好きならば、何とか予算をかき集めて、ぜひとも手にして欲しい一品です!
以上、フルステンレスのデジタルウォッチ、カシオA1000のご紹介でした!
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