みなさんこんにちは。
カシオ腕時計マニアックスのShowです。
今回は「CASIO G-SHOCK GA-2110SU-3A」をご紹介いたします。
長い記事なので、以下の目次を参考に、興味ある部分だけでもお読みください。
目次
カッコよくてお値段もお手頃
まずは気になる、お値段から。
ズバリ、15,950円です。
金額だけに着目すると、正直、微妙な額かもしれませんね。
1万円前半、もっと言うと1万円以下のG-SHOCKもありますから、正直それらと比べると、お高いといえば、お高いです。
特に、このDW-5600E-1は、超お買い得モデルといって間違いないでしょう。
ですが、このカッコいい腕時計が、ザックリ1万6千円ですよ?
これをお買い得といわずして、何をお買い得というのでしょうか?
いや、いや~
逆に、もうちょっとお金を出せば、もっといいのがあるよね?
という意見もあるでしょう。
確かに上位機種にも、カッコいいのはたくさんあります。
でも、これだけシンプルで、しかもカッコいいというのは、上位機種にもちょっと見当たらないですよ!
特にカッコいいのが、このカラーリング!
つや消しの緑と黒のコンビネーションが、とっても渋くて、いい感じです。
いわゆるミリタリーカラーですが、カシオは、この配色をユーティリティーカラーと呼んでるようです。
確かに、ユーティリティーというだけあって、ミリタリースタイルをはじめとする、いろんなファッションにマッチしそうです。
もちろん、カッコいいのは色だけじゃありません。
見てください、この八角形のベゼルを!
何ともカッコいいじゃありませんか!
初代G-SHOCKを継承したデザイン
しかし、腕時計好きなあなたなら、ご存知かもしれませんね。
この八角形ベゼルが、某高級腕時計に似てることから、一部で「ロイヤルカシオーク」と呼ばれていることを。
決してディスっているわけじゃく、そのくらいカッコいいという意味のようですが、ちょっと気になる話ではあります。
でも、実際にはパクったとか、人気に乗っかった、とかいうのではないみたいです。
あくまでも「初代G-SHOCKの八角形を引き継いだもの」というのが、カシオの主張のようです。
そう言われてみれば、確かにそうです!
初代G-SHOCK直系子孫のGW-M5600-1と比べてみると、ベゼルの八角形や、バンドの形など、確かにデザインを引き継いでることが見て取れます。
まあ、長方形に近い八角形ではなくて、正八角形になってるところは、人気に乗っかってきた感がなくもないですけどどね。
とはいっても、アナログ時計のデザインに落とし込むなら、やはりこの形になるのだろう、というのは理解できます。
初代G-SHOCKのデザインをもとに、アナログメインのG-SHOCKを作ったらこうなった、というのが、やはり正解なのでしょう。
というとで、パクリ疑惑は晴れました(笑)
これを買っておけば間違いない!
ただ、電波受信機能もソーラー発電機能もついてないので、そこにガッカリした人も多いはず。
確かに、残念といえば残念です。
ですがその分、お安くなってますし、デザインがとてもカッコいいので、私としては、そこは全く気になりません。
というより、
よくこの値段で出してくれた!
っていう、感謝の気持ちの方が大きいです。
実際、これの色違いモデルの話ですが、一時品切れになるぐらい、人気が出ましたからね。
(記事執筆時点(2020.3.24)でも品薄状態が続いてるようです)
もし、どのG-SHOCKを買おうかな?
と、迷ってるんだったら、このGA-2100シリーズを買っておけば、間違いないです!
そのぐらい、おすすめのG-SHOCKです。
新構造の二重成形のベゼルカバー
しかも、すごく地味なんですけど、実はすごい技術が使われてるのです!
それが何かというと…
ケースの土台部分と、枠の部分が色分けされていること!
それの、どこがすごいの?
そう、思われたかもしれませんね。
ですが、ここには、めちゃくちゃ高度な技術が使われているに違いありません!
ちょっと考えてみて欲しいのですが…
あなたなら、このような2色構成のペゼルをどうやって作ると思いますか?
普通だったら、この腕時計のように別パーツにして合体させるか、
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あるいは、この腕時計のように、メッキか塗装で塗り分けるのではないでしょうか?
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ですが、このG-SHOCKは、完全に一体化してるのです。
違う色の樹脂で色を分ける。
しかも完全に一体化させる。
これって、本当にすごい技術だと思いませんか?
色の境目は、完全にまっすぐですよ。
本当に、どうやったらこんなの作れるんだろう?って感じです。
これについては、カシオの製品ページには「新構造の二重成形のベゼルカバーを採用」という感じで、さらっと書いてあるだけですね。
でも、もっとアピールしていいんじゃないの?という気がします。
そこで、なぜ強くアピールしないのか?
その理由を、考えてみました。
その結果、次の結論に思い至りました。
カシオが求めていたのは「新構造のベゼル」ではなく「このデザインで、この配色のG-SHOCK」だったに違いない、ということです。
つまり、求めていたG-SHOCKを現実のものとするためには「新構造の二重成形のベゼルカバー」が必要だったということです。
つまり、見てほしいのは技術じゃなくて、デザインのほうなんだ、と。
なので、技術面についてはあまりアピールするつもりがないんじゃないかな?と思うわけです。
カーボンコアガード
実際、アピールしたい技術はこれじゃなくて、「カーボンコアガード」のはずですしね。
カーボンコアガードあってこその、このデザインなのです。
で、そのカーボンコアガードって何か?というと…
ケース素材に、高強度で割れにくく耐候性に優れたカーボン繊維入りファインレジンを使用した、というものです。
この黒いところが、カーボン繊維入りのファインレジンです。
本当はベゼルを外して、中身を取り出せばよく分かるのですが、外すときにベゼルを壊しそうな気がするので、今回はご容赦ください。
バンドは簡単に付け外し可能
その代わりバンドを外して、そこから黒いところを見てみましょう。
バンド裏面のレバーをスライドさせると、簡単に外せるようになっているので、バンドなら外しても大丈夫です。
写真のようにマイナスの精密ドライバーでレバーをスライドさせながら、バンドを後ろから押し込むと、外すことができます。
そして、この黒いところが、カーボン繊維入りファインレジンです。
これが中のモジュールを保護している、というわけですね。
バンドの付け根がグラグラする
ただ、外しやすくなった結果、弊害というか、副作用が出てしまったのが少し残念!
というのが、バンドの付け根がグラグラしてしまうのです。
私の記憶が定かではなく、最初からこうだったのか、使ってるうちにこうなったのか、正直、思い出せません。
ですが、いずれにしても、これほどグラグラするのは、ちょっと残念です。
やっぱりG-SHOCKって、ガッチリ作ってある印象が強いので…
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もしかしたら、私の所に届いたのが運悪く、たまたまグラグラするだけかもしれません。
ただ、12時側も6時側も、両方ともグラグラしてるので、たまたまという可能性は低そうです。
やはり、構造上の問題ではないか?と思っています。
要は、外しやすくした結果、グラグラしやすくなったんじゃないか?ということです。
ですが、これを見て「ガッカリだ」とか「買おうと思ってたのに、やっぱりやめた」とかは、思わないでくださいね。
ちょっと一工夫するだけで、このグラグラは解消できますので。
その方法は、記事の最後でご説明しますので、ぜひ最後までお読みください!
薄くて軽いので装着感が良い
ちょっと話がそれたので、元に戻しましょう。
カーボンコアガードの話でしたよね?
そのカーボンコアガードを採用した、最大のメリットが、11.8mmという、この薄さです!
これは、アナデジG-SHOCKで一番の薄さです。
やはり、針を衝撃から守るには、どうしてもケースを厚くする必要があったのでしょう。
おそらく既存モデルは、それを逆手にとって重厚なデザインに落とし込んでいたのだと思います。
ですが、カーボンコアガードの開発により、ようやく薄型のアナデジG-SHOCKが完成しました。
このぐらいゴツイのも、いかにもG-SHOCKという感じで、とても良い腕時計だと思います。
ですが、装着すると、どうしても腕に「のっけた感」が出てしまうのです。
その点、GA-2110は薄型ですから、収まりが良く装着感も良好!
私の手首周りは、およそ17cm。
その私が着けると、こんな感じに。
なかなか、丁度いい感じに収まってますよね。
薄いうえに51gと軽いので、軽快な装着感が楽しめます。
あまりにも快適なので、試しにお風呂と手を洗う時以外は、寝るときもずっと着けたままで生活してみました。
すると、本当に装着感が良くて、ほぼノーストレスなことが判明しました!
装着感が良くない腕時計だと、すぐに外したくなるのですが、この腕時計は途中で外したくなることは、全くありませんでした。
逆に外すと、物足りなかったぐらいです。
さすがに寝るときに着けても、意味ないのでは?とは思いました。
ですが、夜中にふと目が覚めて「今何時?」というときに時刻が確認しやすかったという、意外?な発見もあったのです。
針の夜光塗料は7時間以上の長時間発光
針に夜光塗料が塗ってあるので、いちいちライトをつける必要がなく、腕時計に視線を向ければ、自然と時刻が確認できます。
しかも、この夜光塗料の発光時間が長く、私が確認した結果では、少なくとも7時間は光り続けました。
残念ながらインデックス部分は光りませんが、それでも時刻を確認するには十分です。
ライトも点くので夜間の視認性も問題なし
もちろん、ライトを点けることもできますから、デジタル表示も確認できます。
この辺は、普通のアナログ時計にはないメリットです。
ライトの点灯時間は、初期状態では1秒ですが、3秒に変更することもできます。
夜間の視認性を重視する人は、3秒に設定すれば、もっと使いやすくなるはずです。
電池の持ちを重視するなら1秒ですが、その辺はお好みで設定すれば良いでしょう。
便利な針退避機能
もちろん、G-SHOCKならではの機能も満載。
以下の機能が装備されています。
- ワールドタイム
- ストップウォッチ
- タイマー
- アラーム
- 針退避機能
これらの機能は、動画で詳しく解説しているので、ここでは針退避機能をご紹介いたします。
(動画は記事の最後にあります)
この腕時計は、ご覧にように文字盤の中に液晶が配置されています。
そのため、毎時16分から33分あたりは、針に隠れて液晶表示が見えません。
(4時、5時台は常に隠れてます)
これは、アナデジウオッチ共通の弱点ですが、このG-SHOCKは針退避機能で、その弱点をカバーしてます。
右上ボタンを押しながら、左下ボタンを押すと、針が退避してくれるのです。
この針退避機能は、ストップウォッチなど全ての機能で使えますから、ぜひ覚えておきましょう。
ここが残念
これほど素晴らしい腕時計ですが、残念なところも2箇所あります。
一つ目は、ボタンが少し押しにくいことです。
この辺りは、5600シリーズの弱点まで引き継いだ感じで、もう少し何とかならなかったのか?と思わざるをえません。
実際、このフルメタルG-SHOCKでは、ボタンが大型化されて押しやすくなっているので、なおさらそう感じてしまいます。
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まあ、慣れたら、それほど不便という事でもないので、欠点というほどでもないでのですが…
そして二つ目は「G-SHOCK主張しすぎ」問題です。
ベゼルに「G-SHOCK」
文字盤にも「G-SHOCK」
主張しすぎでは、ありませんか?
どちらか一つでいいと思います。
そんなに主張しなくても、どこからどう見てもG-SHOCKということは分かりますよね?
デザイン的にも文字盤の方は、CASIOのロゴだけの方がスッキリして、収まりが良かったのでは?と思ってしまいます。
だたし、こちらも、めちゃくちゃ気になるというほどではありません。
デザインがすごくカッコいいので、総合的にはとても満足してます。
ここに注目
その中でも特にいいな、と思っているのが、半円形の曜日表示です。
車の燃料計みたいなデザインがカッコよくて、時計全体の雰囲気にとってもマッチしています。
光沢感のあるプレートには、細かい溝が切ってあり、見る角度によって流れるように光が反射して、とってもカッコいいです。
針が回転して曜日を指すので、曜日の経過が目に見えて分かるのも、意外と実用的だと感じました。
針が金曜日を指しいるのを見ると「今週も一週間頑張ったな」とか、
日曜日なら「明日から、また一週間が始まるな」といった感じで、
日にちの経過が、目に見えて実感できて、なかなか面白いです。
中のモジュールは別として、おもなパーツは、ほぼ樹脂なのに、そこそこ高級感があるのも凄いです。
やっぱりデザインと配色のセンスがいいのでしょうね。
このモデルはすごく人気が高いので、きっと違う色のバリエーションモデルが、たくさん出ると思います。
今から、次にどんなG-SHOCKが出るか、とっても楽しみです。
ということで、CASIO G-SHOCK GA-2110SU-3Aのご紹介でした!
バンドのグラグラ問題解決編!
上の方で書いたとおり、このG-SHOCKはバンドの付け根がグラグラします。
私のG-SHOCKだけの不具合なのか、共通の弱点なのか判断できませんが、ともかく次の方法で修復できますので、参考にしてください。
必要なものは、以下のとおりです。
- マイナスの精密ドライバー
- はさみ
- コピー用紙
続いて手順を説明します。
まずはバンドを外します。
レバーをマイナスの精密ドライバーでスライドさせながら、バンドを後ろから押し込むと外すことができます。
次に、この写真のように、コピー用紙を細く短冊状に切り取ります。
切り取ったら、精密ドライバーで筒状に丸めていきます。
そして筒状に丸めたコピー用紙を、バンドとバネ棒の隙間に差し込みます。
上手くいけば、一枚で貫通させられますが、途中で止まった場合でも、左右両端から一枚ずつ差し込めば大丈夫です。
はみ出た部分は切り取っておきます。
差し込む位置は、この写真のとおり。
紙でバネ棒を下に押し下げるような位置に差し込みます。
そして、バンドを元に戻します。
これで、グラグラが解消されます。
もしぐらつきが残る場合は、紙の位置を修正しながら、何度か試してみるとうまくいくはずです。
動画でも解説しているので、良かったら参考にしてください!
では、また次の記事でお会いしましょう!
こちらのG-SHOCK、気になっていました。
アナログムーブメントの中では文字盤がシンプルで、針?が見やすいとおもいます。
私が普段使っているG-SHOCKはGW-M5610BCで、細い腕でもバランスが良いと思っていますが、こちらの時計も細い腕との相性が良さそうですね。
気になる点は、曜日表示が日曜から始まる点で、私は月曜始まりの手帳を使っているので感覚がズレます。尤も腕時計に限っては高級なものでも日曜から始まるものばかりのようですが。
私もGW-M5610BCを持ってます!
GW-M5610BCのバランスが良いのでしたら、GA-2100シリーズもピッタリだと思いますよ。
月曜始まりの手帳とのズレは思いつきませんでした。
確かに感覚がズレますね。日曜日が赤色だったら少しは違ったかもしれません。
カラバリモデルに期待したいところです。