これがチープカシオ・ブームの波及効果というものでしょうか?
先日公開した、チープシチズン総まとめ記事が、本サイトの「よく読まれている記事」に早くもランクインしてきました。
(現在「よく読まれている記事」ランキングは公開していません)
「お手頃価格なのに品質は高く、デザインもいい」
このユーザーフレンドリーな姿勢が、メーカーの枠を超えて支持されているのでしょう。
こうなると、腕時計好きとしては黙っていられません。
とうとう、シチズンの腕時計(チープシチズン)もレビューすることになりました!
目次
カシオ腕時計の専門サイトで、シチズンをレビューする訳は?
そのチープシチズンのなかから、私が選んだのは「V722-850」
その理由は、白い文字盤が凛々しかったから、ではなく…
「何はともあれ、流行に乗っかってしまおう!」と、アマゾンで一番人気のこれを選択しただけです(笑)
調べてみると、このシチズン「V722-850」が、チープシチズンNo.1の人気モデル(※)なのでした。
後継モデルの「Q996-304」のレビューをご覧ください。
ただ、それほどの人気モデルなのに、近所のホームセンターでは取り扱いがなく、ネットで購入することに。
少しでも早く手に入れたい気持ちはかないませんでしたが、送料&税込みで1,056円でしたから結果的には安く買うことができました。
で、肝心の腕時計の出来はというと…
1,000円ちょっとで、このクオリティー!
1,000円ちょっとで、このクオリティーが実現できるのは、単純にすごい事だと思いました。
もちろん細かく見ていけば、粗は見つかります。
ケースは合金にメッキ仕上げ。
しかも一部凹んでるところがあったり、革ベルトはビニールか?というくらい安っぽかったり…
やっぱり価格は正直です。
ダイレクトに質感に反映されてしまいます。
ですが、この腕時計が1,000円ちょっとで買える事実を思い返すと、やはり驚かずにはいられないのです。
これ以上ないほどシンプルで、すっきりまとまっているので、ことデザインに限って言えば、1,000円の腕時計には見えません。
クラシカルなフォーマルウォッチ
デザインの系統としては、オメガのデビルや、ロンジンのグランドクラシックなどの、フォーマルウォッチの方向性です。
質感は及びもしませんが(あくまでデザインの方向性が似てるという話なので)クラシカルな雰囲気が、十分楽しめる仕上がりになっています。
そのクラシカルな雰囲気を造り上げているのが、細身の針。
もし触れようものなら、すぐにも折れてしまいそうなほど繊細です。
さらに特徴的なのが白い文字盤。
色味のない純白の文字盤からは、清らかで凛とした佇まいが感じられるほどです。
また、黒い数字とのコントラストも十分で、比類なき視認性を誇ります。
文字盤の魅力を最大限に引き出すかのように、ケースの外枠は極小サイズ。
ケースとベルトを接合する足(ラグ)やリュウズも、必要最小限の大きさに抑えてあり、より一層クラシカルな雰囲気を演出しています。
ただしリュウズは引き出しにくく、操作しづらいのが難点です。
しかし、リュウズは頻繁に操作するところではないため、それほど気にはなりません。
気になるのは、ベルトの方です。
革ベルトは安っぽいが…
先ほども申し上げたように、革ベルトは安っぽいです。
これほど美しい腕時計なだけに、革ベルトがもう少しまともならと、思わずにはいられません。
しかし、総額1,000円の腕時計に、これ以上の質感を求めるのは無理というもの。
変に高価なベルトをつけても、価格が上がってしまうだけ。
価格が上がれば、「1,000円でこのクオリティの腕時計が手に入る!」という希少価値が失われてしまいます。
つまり、この革ベルトで(この革ベルトが)いいのです。
どうしても我慢できなければ、好みのベルトに交換すればいいわけですし。
磨いてみたら、見栄えが良くなった!
ただ、安っぽいことには違いありません。
そこで、ダメもとで艶出しクリームで磨いてみたところ…
艶に深みが増してきて、かなり見栄えが良くなりました。
所々まだらに曇っていたせいで、安っぽさが増幅していたようです。
なので、買ったらすぐに磨きましょう!
だいぶ印象が違ってくるはずです。
ということで、革ベルトに満足できるかどうかが、この腕時計を楽しむカギのようです。
チープカシオとツーショット!
最後に、カシオ腕時計専門サイトの看板を維持するため、同時購入したチープカシオ「MTP-1175E-7B」とのツーショット写真を掲載しておきます(笑)
どちらも1,000円台の腕時計とは思えないクオリティーです。
<追記>
V722-850は廃盤になりました。
お求めの際は、後継モデルの「Q996-304」をご注文ください。
showさんこんばんは。この時計よく見かけるんですがカシオのように文字盤にメーカーロゴ”CITIZEN”トイレないのには理由があるんでしょうか?
このような激安腕時計を売るということは、自らのブランド価値を下げることになるので、”CITIZEN”ブランドでは販売できない(したくない)のだと思います。
ではCASIOはなぜ?という話になりますが、シチズンが時計専業メーカーなのに対して、カシオは計算機メーカーから出発した後発組の時計メーカーである、という違いが大きいでしょう。
腕時計=高級品だったころから腕時計を製造・販売していたシチズンと、低価格の腕時計が出回るようになった時代に腕時計業界に参入したカシオでは、ブランドに対する考え方が違うのだと思います。
流行りのダニエルなんたらより作りが良さそうですね
カラフルなNATOに変えたら化けそう
あっちはあっちで、いい時計だと思いますが、コスパでいったらこっちの圧勝ですね。
ダニエル・ウェリントンは日本製ムーブメントを使ってるようなので、案外中身は同じかもしれません。