耐久性を重視するなら、腕時計のベルトは金属製(ステンレス)が最強です。
汗などの水分にも強く、春夏秋冬、季節を問わず使えます。
ベルトの選択に迷ったら、迷わず金属ベルトを選びましょう。
とくに、高温多湿な日本において、梅雨と夏に革ベルトの出番はない、といっても過言ではありません。
それが分かっていながら、日に日に暑くなるこの時期に、革ベルトの腕時計(チープカシオ&チープシチズン)を買った私…
なぜ、この時期に?と思いますよね。
でも、そこには一つの目的があったのです。
目次
ベルトの腕時計をオールシーズン(特に夏)楽しむ方法を探る
それは、「革ベルトの腕時計をオールシーズン(特に夏)楽しむ方法を探る」ということ。
一般的には、革ベルトの腕時計は夏場の使用は避け、使う場合には以下のようなケアをしましょう、と言われています。
1.汗(水分)は、こまめにふき取る。
2.複数の腕時計をローテーションして使い分ける。
ただし、必ずといっていいほど「痛んだら、新しい革ベルトに交換しましょう」との注意書きが添えられています。
最近では、アマゾンに1,000円そこそこの革ベルトが出品されているので、このような商品に交換していくのもいいでしょう。
(レビューの評価もかなりいいようですし)
でも私としては、次々交換していくのではなく、一つの革ベルトを長く使う方向で、夏を乗り切りたいのです。
(格安の革ベルトを次々交換していくレビュー記事も面白そうですが、それは別の機会にということで…)
汗に強い革ベルトとは?
そこで探したのが、汗に強い革ベルトです。
では、いったい汗に強い革ベルトとは、どういうものでしょうか?
探してみると、各社から様々な工夫を凝らした、汗に強い革ベルトが販売されていました。
裏材にラバー(ゴム)を使用したものから、革に防水・耐水加工を施したものまで。
さらには、革っぽく見せかけたラバーベルトさえありました。
革に撥水加工を施した、バンビ・スコッチガード
その中から私が選んだのは、バンビのスコッチガードという革ベルト。
強力な撥水性能を誇るとともに、汚れにも強いという、超優れものの革ベルトなのです。
防水仕様としては比較的安価(※)で、デザインもシックとくれば、見逃す手はありません。
(※)他の防水仕様の革ベルトは7,000円とか、高いのは10,000円近くしますが、バンビ・スコッチガードは2,600円から4,000円ぐらいです。
ホワイト、ワインといった、他にない色がそろっている所も気に入りました。
見つけた瞬間、コレだと思い、即注文!
さっそくベルトを交換したら、雰囲気がぐっとよくなり、チープカシオ(シチズン)がハイグレードカシオ(シチズン)になりました!
ハイグレードカシオ(MTP-1175E-7B + バンビ・スコッチガード)
ハイグレードシチズン(V722-850 + バンビ・スコッチガード)
バンビ・スコッチガードの撥水実験
グレードアップしたのは、見た目だけではありません。
当然、汗(水)にも強くなってます!
試しに、どのくらい水をはじくのか、ストローで水を垂らしてみると…
水滴となってベルトの上をコロコロと転がっていき、完全に弾き飛ばされてしまいました。
革ベルトのもう一つの敵は「しわ」
さらに今回は、革ベルト用のDバックルも購入しています。
腕時計の革ベルトが痛む原因は、汗などの水分だけではありません。
それは、ベルトの「しわ」です。
革ベルトの腕時計は、留めるときに一度ベルトを折り曲げる必要がありますよね。
すると、「しわ」が寄ってしまい、その「しわ」の所から革がダメになっていくのです。
折り曲げるといっても、完全に折りたたむわけではありませんが、着脱を繰り返せば当然革に負担がかかってしまいます。
Dバックルでさらに長持ち!着脱も簡単!
この「しわ」を防ぐのが、Dバックルなのです。
Dバックルを取り付けると、革ベルトを折り曲げることなく、簡単に装着できるようになります。
ちょうど、金属ベルトの三つ折れバックルのような感じです。
手を洗う時になどにもサッと外せるので、水にぬれる機会を減らすこともできますし、なにより革に負担がかかりません。
これで革ベルトが、さらに長持ちしてくれるのです!
ただ、撥水加工の革ベルトとDバックルを組み合わせたとしても、いつかは交換する時期が来ます。
(革という素材である以上、劣化は不可避のため)
もしかしたら、安くて、まあまあの質の高い革ベルトに交換していった方が、結果的には安上がりかもしれません。
ですが、バンビ・スコッチガードとDバックルの組み合わせは、「まあまあの質」をはるかに凌駕しており、腕につけるたびに、心地よい気分をもたらしてくれるのです。
つまり、丈夫で長持ちという経済性と、質の良いものを身に着けるという満足感を両立しているのが、バンビ・スコッチガードとDバックル、といえるでしょう。
腕時計・バンド・Dバックルの組合せを確認!
最後に腕時計・バンド・Dバックルの組合せなど、確認ポイントを記しておきますので、ぜひ参考にしてください!
MTP-1175E-7Bにつけたのは、バンビ・スコッチガード(ハイクラス)のワインカラーです。
取り付け幅「18mmのベルト」が適合します。
V722-850につけたのは、バンビ・スコッチガード(スタンダード)のホワイトカラーです。
取り付け幅「18mmのベルト」が適合します。
V722-850は廃盤になりました。
お求めの際は、後継モデルの「Q996-304」をご注文ください。
Dバックルは、両方とも同じバンビ製の商品をつけています。
取り付け幅「16mmのDバックル」が適合します。
ベルトとDバックルのリンク先ショップは、「Dバックル取付けサービスつき」なので、おススメです。
革ベルトに使用されている、3つの素材(表材、中材、裏材)に対する、撥水加工の「あり・なし」に違いがあります。
スタンダードは、表材と裏材が撥水加工「あり」、中材が「なし」となっており、
ハイクラスは、表材、中材、裏材すべてが撥水加工「あり」となっています。
※スタンダードは中材が撥水加工されていないため、ベルトの穴から汗が染み込むおそれはあります。
※Dバックルを装着すると、穴は直接肌に触れませんので、それほど心配ないはずです。
オリエントバンビーノ、交換しました。
5610をメタルコアに変更した店、Dバックルが通じず、「金属の三つ折れね」と。
取り寄せ扱いながら、1296円。交換を頼むと、アイルーペルというのか、目に器具を着けてチャッと。素人では難しい作業かも。
良いですねぇ、Dバックル、じゃなくて、三つ折れバックル。ベルトが重なる部分がいくらか厚ぼったい感じがするものの、良いです。
そして。いつも記事に触発されまくってます。チプカシを始め、良い買い物を沢山できました。ありがとうございます。
取り寄せ・交換込みで手に入るのは、実店舗ならではのメリットですね。
顔なじみになったら、何かと融通してもらえるかもしれませんよ。
ところで、その三つ折れ金具は、ディプロイメント(ディプロワイアント)・バックル、略してDバックルというようですが、最近ネットで広まった時計用語は意外と職人さんには通じないのだとか。
そんなことを、どこかの時計店ホームページで読んだことがあります。
それにしても、記事が役に立ったとのお言葉は、本当にうれしい限りです!
また成田の猫好きオヤジさんを触発する(?)記事が書けるよう頑張ります!