アンケート企画「G-SHOCKキラー・王座決定戦!」で見事勝利を収めた、この腕時計(MCW-100H-1A)。
売り切れのためなかなか入手できませんでしたが、このたびようやく手にすることができました!
長く待っていたこともあり、手にした喜びはひとしおです。
目次
この腕時計(MCW-100H-1A)で満足感は得られるのか?
さて、冒頭でも書いたとおり、この腕時計(MCW-100H-1A)は、本ブログのアンケート企画「G-SHOCKキラー・王座決定戦!」で見事勝利を収めました。
(G-SHOCKキラーとは、端的にいうと「これ持ってれば、Gショックはいらないんじゃないの?」という腕時計のことです)
その結果を受けて、今こうしてレビューしているわけですが、この腕時計(MCW-100H-1A)が本当にG-SHOCKキラーなのかを確認するためには、G-SHOCK(スカイコクピット)も買ったうえで比較検証する必要がありそうです。
しかし、いくらカシオ好きとはいってもスカイコクピットはポンと買える値段ではないので、比較検証は将来スカイコクピットを購入した時に預けるとして、今回は「この腕時計で満足感は得られるのか?」ということを主眼にレビューしたいと思います。
※)スカイコクピットシリーズは、Master of Gシリーズに統合され、今後発売されるモデルは「グラビティーマスター」の呼称に変更されるようです。
パイロットウォッチ風デザイン
とはいっても、同じパイロットスタイルのスカイコクピットシリーズと、どうしても比較したくなるのが人情というもの。
あくまでも写真ベースでの比較になりますが、価格差を考えればスカイコクピットに大きく見劣りすることはなさそうです。
特に比較対処が低廉モデルであれば、互角に渡り合えるといってもいいでしょう。
今のところ日本国内にはあまり出回っていないので、よほどのマニアでない限りGショックのレアモデルにしか見えないと思います。
G-SHOCKの刻印がないので、じっくり眺めれられたら「Gショックじゃない」とばれてしまいますが、海外専用のレアモデルだといえばハッタリもきかせられるかもしれません。(別に張り合う必要はないんですけどね)
多層構造の外装と文字盤!
特に感心したのが、外装、文字盤ともに多層構造になっているということ。
ベゼルを押さえているプロテクターは一体形成ではなく、上からしっかりとビス止めされています。
更に文字盤は堂々の3層構造です。
4層構造のスカイコクピットGW-A1100-1Aには及びませんが、計器を模した文字盤は立体的で雰囲気満点。
低コストながら深みのある、上質な腕時計に仕上がっています。
配色もこれまた絶妙で、秒針、クロノグラフ針、CHRONOGRAPH等の文字は、本体のブラックに映える鮮やかなオレンジに彩色され、ガンメタルに塗装されたベゼルが、別パーツであることをさりげなく主張しています。
心地よい装着感!
一方のベルトは、ゴツゴツとした硬質なイメージの時計本体とは対照的に、薄くしなやかな造りです。
腕にしなやかにフィットするようにベルトが絶妙にカーブしているため、薄くても時計本体がグラつくことはなく、しっかりホールドしてくれます。
私が持ってる樹脂ベルト製の腕時計の中でも、トップクラスの装着感です。
服の上からでも装着可能なロングベルト
ただし、ベルトはかなり長めです。
邪魔になるほどではありませんが、気になる人はいるかもしれません。
もともと海外モデルですから日本人にとってはベルトが長めなのは仕方ありませんが、YouTubeやGoogle画像検索で外国の方たちが装着している様子を見てもかなりベルトが余っているようです。
そのため海外仕様というよりも、服の上から装着できるように長めのベルトが取り付けられているのかもしれません。
外観デザインはパイロットウォッチそのものですから、服の上から装着するというパイロットウォッチの仕様を取り入れたのでしょう。
視認性の高さはアナログならでは
ともすれば視認性が犠牲になりがちな、クロノグラフウォッチですが、この腕時計においては時刻の視認性は高く、腕時計の基本中の基本機能に抜かりはありません。
オレンジのクロノグラフ針とは対照的に、インデックス(目盛)と時分針はコントラストを高めたホワイトに彩色され、視認性を高めています。
現時点の時刻を瞬間的に表示するデジタル時計に対して、時間の経過(過去~現在~未来)も読み取ることができるのは、アナログならでは。
デジタル時計にも、アラーム、タイマーなどの機能を安価に付加しやすい、といったデジタルならではの良さもありますが、時刻を知るという機能においてはアナログに一日の長があります。
ひさしぶりにアナログウォッチをレビューしてみて、改めてアナログならではの視認性の良さに気付きました。
ストップウォッチの計測時間は最大30分
続いて、この腕時計(MCW-100H-1A)の目玉機能である、クロノグラフ(ストップウォッチ)に目を向けてみましょう。
最大で30分の計測が可能なストップウォッチは、計測のためにモード切替は不要。
右上のボタンを押すと瞬時に計測を開始し、6時に位置した小ダイアル内の鮮やかなオレンジ色の針が、1秒刻みに回転します。
分の経過は9時位置の小ダイアルに表示され、針が1回転(30分経過)すると計測は自動終了。
30分経過時点で計測は自動停止するため、誤操作でストップウォッチが回りっぱなしになる、といったトラブル(電池消耗)の心配がありません。
ひとつ難点何点を挙げるとすれば、9時位置の分ダイアルが読みにくいこと。
60分で1回転する分針の動きに慣れているため、30分で1回転するダイアルの経過表示を感覚的に読み取るのは難しく感じました。
実生活では最大30分でも不都合は感じにくいと思いますが、こと視認性においては最大60分のほうが良かったかもしれません。
ストップウォッチ秒針は6時位置の小インダイアルに
ところで、この腕時計(MCW-100H-1A)のクロノグラフ秒針は、一般的なクロノグラフウォッチのそれとは配置が異なっています。
クロノグラフウォッチ(特に機械式)の場合、いわゆる「秒針」の位置にあるセンターの針は普段は止まっていおり(ストップウォッチ計測の時だけ稼働)、常時稼働する秒針は、小ダイアルの中に収まっているのが多数派です。
しかし、この腕時計(MCW-100H-1A)の場合は、センターに通常秒針、小ダイアルにクロノグラフ秒針という配置になっており、一般的なクロノグラフウォッチとは配置が入れ替わっています。
このため、伝統的な配置にこだわる向きには不評かもしれませんが、クロノグラフウォッチを初めて買った人のよくある感想に「普段は秒針が止まっていてつまらない」というものがありますから、腕時計マニア以外にも受け入れられやすい構成といえるでしょう。
ストップウォッチをリセットすると針が高速逆回転!
ただしクロノグラフ動作中の動きは地味です。
この腕時計(MCW-100H-1A)のストップウォッチは最少計測単位が1秒なので、計測中の針は動きは機械式とは違って、見た目的にはあまり面白味がありません。
ところがリセット時には、なかなか面白い動きを見せてくれます。
というのは、計測終了後にリセットボタン(右下ボタン)を押すと、針がぐるぐると高速逆回転して0位置に戻るという仕組みになっているのです。
たとえば、計測20分後にリセットすると、6時位置の秒針は20周して0位置に戻るという具合。
計測時に回転した分だけ逆回転するという、まさに「逆転の発想」のたまものではないでしょうか。
3時位置の小ダイアルに現在時刻を24時間制で表示
ここでストップウォッチの機能をまとめておきましょう。
- 計測スタート…右上ボタンを押す
- 計測ストップ…右下ボタンを押す
- ラップタイム表示…計測中に右下ボタンを押す
- ラップタイム解除…ラップタイム表示中に右下ボタンを押す
- 経過秒…6時位置の小ダイアルに表示
- 経過分…9時位置の小ダイアルに表示
- 最大計測時間…30分
- 30分経過すると自動的停止
これを見て、3時位置の小ダイアルは何のためにあるの?と思ったかもしれませんね。
見出しでバレてますけど、3時位置の小ダイアルには、現在時刻が24時刻制で表示されるのです。
でも「何のためについてるの?」と聞かれると微妙ですね。
24時間針を単独で動かせればワールドタイムとして表示できるのですが、文字盤中央の時分針と連動して午前・午後を表示してるだけなので、これといって便利な使い方が思いつきません。
日常生活において、昼夜の区別がつかないことはまずありませんからね。
時刻と日付合わせのしづらさ、オーナーならではのコメントですね。動画も大変参考になりました。スカイコックピットはいくらか大袈裟というか、ゴツ過ぎと感じたので、MCW100も良いかと思ってます。ですが、今月は既に2本購入。24時間表示も好き、カシオMTP1246が電池切れに。よく見ると針が変色、どうやら錆びかカビ、引退です。良く通っているアメ横の伊勢屋では気に入った品が無く、冷やかしで寄った別の店でサンフレーム製多針アナログ、24時間の他に日付、レトログラートの曜日表示付きが3500円。迷わずゲット。アマゾンにロレックスのパチもの風赤針の24時間表示を見つけ、6500円程。迷わずポチッと。セイコー5自動巻も数本あり、腕が2本では足りない昨今です。
成田の猫好きオヤジさん、こんにちは。
>腕が2本では足りない昨今です
私も同じで、阿修羅か千手観音ぐらい手が必要ですね(笑)
サンフレームといえば、同社から出てるシーレーンのSE-15がいいなと思ってるのですが、整理がつかなくなるので現在、吟味中なのです。
ところでMCW-100Hには24時間針がついてますので、成田の猫好きオヤジさんの好みだと思いますが、成田の猫好きオヤジさんは、24時間表示のどこに魅力を感じていらっしゃるのか教えていただけますか?
時間があるときにでも、コメントいただければ幸いです。
私は昭和30年代生まれ、父の時計は自動巻、中学生の頃はデジタルが高嶺の花。最初に買ったのはアルバの3針クオーツ、30数年前、今でも現役。その後庶民価格になったデジタルを数本。仕事用にデイデイト付を数本経て、15年程前からセイコー5をコレクション。裏スケで眺めるムーブの動きは鼓動のよう。時刻修正用にカシオオーバーランドと一時山や海の風景写真に凝ったのでプロトレック、その他アナ、デジ含め安い電波を数本。乗り鉄でもありタキメーターを数本。5の7s26マニアは外せないタフな実用品のブラックボーイ、そして数年前に復活した国産5スポーツ。それからアナデジのGショック電波ソーラー等々。本来時間は流れるものだから、と自動巻の運針が好き。クオーツならセイコーSND367の運針が好き。そして、1日は12時間を2回に分けるのではなく、24時間との思いで24時間表示に凝り始め。さっき届いたロレ風GMTに食指を伸ばした次第です。 スイープ針は安くないのでパス。余程でなければ新品で2万円以内、あとはマメにリサイクル屋を回っています。 …いくらか熱くなり過ぎでしたかね。失礼しました。
コメントありがとうございます。
なるほど!
1日は24時間なので、時計の針も1日で一周する24時間表示がお好きなんですね。
確かに、24時間針が22時の位置にあるのを見ると、もうすぐ一日が終わりなんだなーと、実感できますものね。
しかしアルバとは懐かしいですね。
小学生の頃、ジャンプとかの裏表紙に載ってた、アルバとベガのデジタルウォッチの広告を穴が開くほど見てたのを思い出しました。
今にして思えば、子供には手が届かない値段だったので、なんとも罪づくりな広告でした。