平成も終わりに近づいた2018年の今、この腕時計が手に入るとは、思ってもみませんでした!
その腕時計は、1980年(昭和55年)発売の「シチズン・アナデジ」…
の「復刻モデル(JM0540-51A)」です!
38年の時を経て、私のもとにやってきました。
目次
どこからどう見ても「復刻モデル」!
といっても、シチズンが正式に「復刻モデル」として発売している訳ではなく、私が勝手に「復刻」発言してるだけ(笑)
これの先代モデルらしき腕時計が、ヤフオクなどに頻繁に出品されていますので、とくに「復刻モデル」というわけではなさそうです。
ですが、こうして並べてみると、どこからどう見ても「復刻モデル」!
(写真右が初代シチズン・アナデジ)
単に復刻しただけでなく、初代のイメージを踏襲しつつ、より洗練された腕時計に生まれ変わっているのが、また素晴らしい。
レトロな趣は残しながらも、現代風なアレンジが加えられており、デザインが大幅に進化してます。
樽型ケースと蛇腹のベルトがお気に入り
中でも私のお気に入りは、樽型ケースと蛇腹のベルト。
両サイドが膨らんだ樽型のケースは暖かみがあり、どことなくヨーロピアンな雰囲気が感じられて、とってもエレガントです。
このデザインなら、オン・オフ問わず着けられるので、様々なシーンで使えますね。
日常生活防水(3気圧)なので、アウトドアには不向きですが、デザイン自体がアウトドア向きではないので、そこは問題ないでしょう。
防水機能はそれほど強力ではありませんが、日常生活における汗、手洗い、洗顔のときの水滴、雨などで濡れるぐらいなら大丈夫です。
サイズ的にはメンズ寄りですが、優雅で優しいデザインなので、女性が使っても映えるはず。
一体化したケースとベルトが織りなす流麗なラインがことのほか美しく、腕時計というよりブレスレットと呼びたくなるほど。
ベルト側面はケース側面に同調するよう、鏡面仕上げになっており、1万円を切る価格とは思えない仕上がりです。
ベルト側面も鏡面仕上げになっている。
カシオのアナデジはこのとおり。
シチズンの半額以下なので致し方ない所か…
ベルト側面も鏡面仕上げになっている。
カシオのアナデジはこのとおり。
シチズンの半額以下なので致し方ない所か…
ベルトはサイズ調整が容易なフリーアジャスト仕様!
蛇腹のベルトはフリーアジャスト仕様となっており、手首周り14.0cm~21.5cmまで適応可能。
小さめのマイナスドライバーがあれば(※)、比較的容易にサイズが調整できるので、余計な出費がかさみません。
(※)精度や強度はそれほど重要ではありませんから、100円ショップのドライバーで十分です。
しかもコマの可動範囲が広くて、腕によくフィットしますから、装着感も快適そのもの。
コマの可動範囲が広いので、このように置時計として使うことも可能です。
飛び出たボタンが少し残念…
ただ一つ難をいうなら、飛び出たボタンが流麗なカーブラインを邪魔しているところが、少し残念。
フランクミュラーのように、ボタンもボディーの一部としてして、馴染むようなデザインになっていたら満点だったのですが…
でも、1万円未満の腕時計にそこまで要求するのは酷ですね。
今のままでも、十分すぎるくらいスタイリッシュです。
機能的には退化した…
このように、デザイン的には初代アナデジから大幅な進化を遂げていますが、残念なことに機能的には退化してます。
退化してるのは以下の3点。
- カウントダウンタイマーがない
- ボタンの反応がよくない
- アナログとデジタルの時刻修正が連動してない
このうち、カウントダウンタイマーがないのは許容範囲といえますが、他の2つは思ったよりも不便です。
ボタンの反応がよくない
まず「ボタンの反応」についてですが、復刻版のボタンは、グッと奥まで押し込まないと反応しません。
初めて操作した時は、故障かと勘違いしたほど。
チープカシオの感覚でボタンを押したら、おそらく空振りするでしょう。
せめて「ピッ」と確認音が鳴ってくれるだけでも違うんですけどね。
ストップウッチのときは鳴るのですから、モード切替時にも音を鳴らしてくれたら…
ライバル?のカシオのアナデジはボタンの反応が良いうえ、音も鳴るだけに余計に残念。
ここは、誤操作防止のため「あえて反応を鈍くしてある」と解釈しておきましょう(笑)
アナログとデジタルの時刻修正が連動してない
それから次の「アナログとデジタルの時刻修正が連動してない」点も結構面倒。
時刻修正は、アナログとデジタルを別々にしなければなず、2度手間になってしまうのです。
カシオのアナデジもアナログ秒針付きモデルは非連動なので、秒針付きアナデジで連動させるには、それなりにコストがかかるのでしょう。
時刻修正が連動している、カシオのアナデジにはアナログ秒針は付いてませんし…
初代アナデジの方は、当時の価格でも3万円ぐらいしたので、仕方ないかもしれません。
月一回(程度)の作業と、割り切って我慢しましょう。
とまあ、初代アナデジを使ったことがなければ、どうって事はないかもしれませんが、昔を知る身としては少し残念。
一部進化した機能(※)もありはしますが、今どきのデジタル時計としては、標準的なモノですし…
午前と午後を示す、AとPの非常に文字が小さく、アラームセットのとき間違いやすいので、24時間表示がおススメ。
このデザインで復刻してくれたことに感謝!
とはいえ、このデザインで復刻してくれたことに感謝せずにはいられません!
機能的には物足らないところもありますが、それは重厚なモノづくりをしていた、昭和のアナデジ(初代)と比べてのこと。
機能的には退化したとはいえ、アラームやストップウォッチなど、基本性能はしっかりしており、使い勝手も悪くはないです。
それより重要なのは、このデザインでシチズン・アナデジが復活したという事実。
初代アナデジのイメージを踏襲しつつ、現代風にアレンジされたこのデザインは、幅広い層にアピールするに十分な魅力を秘めています。
ビジネスからカジュアルまで、幅広く活用できそうですし、ドレスウォッチとして使ってもいいですね。
例えばビジネスウォッチとして使ったら、手元がぐっと引き締まって最高にカッコいいと思います。
スーツの袖からこの腕時計がチラッと見えたなら、「なかなかいいセンスしてるな」と、あなたの株が上がるかも!
(参考写真がイマイチですまみせん。着用後の姿は、ご自身の服装をイメージして膨らませてください)
1万円未満という、腕時計としてはお手頃な価格でありながら、安物感は一切なく造りはとてもしっかりしてます。
そのうえデザインも素晴らしいので、贈り物としても喜ばれるでしょう。
往年のシチズン・アナデジを知ってる人には懐かしく、そうでない人には新鮮に映るのではないでしょうか?
アナデジ好きではなかったとしても、レトロモダンなこの腕時計なら、きっと気に入ってもらえるはずです。
もちろん、アナデジ好きの私は気に入って、すでに他の色も気になってます…
ですが、他にも欲しい(レビューしたい)腕時計があるので、カシオのアナデジと交代で使うことにします。
やっぱりアナデジ、いいですね!
カシオアナデジの外装材質に物足りない(と人によっては感じる)部分を
本家シチズンが解消して今の時代に出してきた点が凄いと思います。
機能のカシオ、デザイン&素材のシチズンと言った所でしょうか。
Showさんお手持ちのアナデジデザインの方が昭和の繊細感があって好きなのですが
小さいながらもボリューミーと感じさせる新アナデジの時代に即したアレンジは
本当にスーツにマッチしていて色気が有りますね。(モデルがShowさんだから)
昭和を愛した世代には見過ごせない時計になる!かも?
此方の記事とは関係の無い話ですが、カシオA168W、今年で発売30周年なのですね。
フルステン素材アニバーサリーモデル発売されないかな?とか妄想しています(苦笑)。
カシオはプラ素材にメッキですものね。確かにそこは物足りないです。
その点、シチズンはメタルですし、デザインもいいので、海外専用じゃなくて国内向けにも「復刻版アナデジ」として大々的に販売すればいいのに、と思ってしまいます。
やはり、日本では電波ソーラーなしだと人気が出ないのでしょうか?
それから、A168が30周年とは、これはめでたい!
Gショックは○○周年記念モデルがたびたび出てるので、ここらでスタンダードデジタルにもアニバーサリーモデルを出て欲しいですね。
ある意味、CASIOのアナデジのコスパの高さが再認識できた気がします。
確かに!
CASIOのアナデジは、プラ素材にメッキではありますが、丁寧に扱えば剥がれることもありませんし、コスパでいえば数段上ですよね。